挿絵集

第1話

カフエの海

 

時は 昭和の末年、東京近郷に住む、高校一年生の児島香津美は、日曜日の朝、祖父とコーヒーを飲みながら、祖父の昔話を聞いていた。

コーヒーの起源に関する話から派生して、昔、「ムー帝国」の末裔達が住む南洋の小さな島の地下遺跡を探検したこと、そして、香津美という名前と、その生い立ちに関する秘密を打ち明けられる。

祖父は旧海軍のゼロ戦のパイロットで、昭和19年春、グアム島からマーシャル方面へ出撃した際、エンジンの不調で、小さな島に不時着する。そこで出合ったカリアという娘と恋に落ち、母、香奈子が生まれ、幸せな家庭を築いた。しかし、幸せな生活はビキニ環礁で行われたアメリカの核実験で破られてしまう。

祖父は、再びゼロ戦を繰って、アメリカの核実験阻止へと飛び立っていった・・

  

ムー帝国の王統を継承する女王「カリア」その胸には王統を示すペンダントが光る

 

 

        カフエの島の全貌  洪水の日々以前は、あの溶岩ドームは高く聳える頂だったのだろう 

 

 村の詳細、中央に酋長の家、カリアの小屋は村の外れにある。 

 

ピラミッドは、神を崇める祭場であると同時に、正確な季節を知るための装置でもあった。 

 

 マリアナとマーシャルとの関係図  児島の偵察経路を示す。

 

 

危うく鮫の餌になるところ、島を発見  グライドで付けた速度を右上昇旋回で減速しながら島全体を偵察する。

  

 Base to Final  やや深めのパス 

 

左グランドループでピラミッドを回避

 

ゼロ戦をフライアブルに保つため、翼の下に櫓を組んで、オレオやタイヤへの負担を軽減した。

 

                                                                                      島には人工なのか自然なのか分からないほど縦横に地下道が張り巡らしてある。

 

 

 

 祭りの炎に照らし出されたカリア

 

 沐浴の美女 その流れるようなフォルムは溜息が出るほど美しい   

 

 神殿への入り口

 

 父の手紙を発見したカリア 

 

 

御神体を守る女神像

 

女神像に仕掛けられた邪悪な心を陥れる罠 

 

 邪悪な心を排除する魔人

 

 

魔人によって排除された 鈴木の亡骸               

                                                               

 愛の渚で、本当の男女の愛を知った二人

 

原水爆実験を阻止するべく再び大空へ舞い上がったシン

          

 

児島 慎一郎

 

 

 

 

 

 

 第2話

 

彩雲の彼方に

 

 

昭和六十三年春、所沢の防衛医大病院の救急処置室で自殺未遂の青年が蘇生した。彼の名は「石田秀一」

マザコンで、戦争を悪として過去の日本を否定する考え方だった彼は、この自殺未遂を境に、凛々しく自立心の強い、正しく歴史を見ようとする、全く考え方の違う好青年として生まれ変わった。

彼の妹である「石田由布子」は国際関係学を学ぶ大学生で、「日本の過去を悪いもの・・」と見る兄の考えに疑問を持っていた。従って、自殺未遂後を境に人格が変わった兄とは、意気投合し、改めて日本の歴史について、共に考えていくこととなる。

そのような中、兄と行動することが多くなった由布子は、いつしか兄に対する恋心を抱くようになっていく、しかし、それは、彼女の心の中に潜む、彼女の祖母「高居(加藤)由美子」の想いでもあった。

そして、二人は、惹かれあう心を抑えつつ、過去の戦争の実態が如何なるものか、過去の日本人がどのようにあの戦争を戦ったのか・・を探す旅に出る。

実は、「石田秀一」は自殺未遂を境に別人と入れ替わっていた。

本来の石田秀一は、戦争中のフィリピンに蝿として転生し、特攻隊員たちの、国家の為に粛々と死んでいく姿と、人には見せない「生」への執着を目の当りにして、命の尊さを知る。そして、国家存亡の危機に立ち向かう彼らの滅私奉公の姿に、これまでの考えが誤りだったことを痛感する。

秀一や由布子の祖母である「高居由美子」は、夫が戦地へ転戦して以降、横須賀の街に、一人で暮らしていた。そんなある日、街角で自分と瓜二つの顔をした手相見の女と出会い、日本の未来を教えられるとともに、茶色の小瓶を手渡される。その小瓶には、由美子のDNA情報をもとに作られた液体が入っており、その液体を飲んだ由美子は、時間と空間を超えて心を自由にできる能力を獲得した。

秀一や由布子の異常な経験は、全て由美子の心によって成されたものだった。

 

このような物語を、登場人物それぞれの立場(一人称)で各章毎に表現しています。

 

 

利根川堤の由美子 23歳 

 

 

由美子の美しいDNAを受け継ぐ孫の由布子(第1章)

 

蘇生した秀一に惹かれていく川島律子(第1章)

 

 叔母に「人買い」に売られ、従軍慰安婦となった 雪(第3章) 

 

 

ホテルのベッドの上で詰め寄る由布子(第1章)

 

広島原爆記念公園の石碑の前

原爆の犠牲者に謝意を綴った折り鶴を、そっと他の折り鶴に紛らせて

犠牲者の怒りを逆なでするような碑文の文言を打ち消すように、手を合わせる秀一と由布子

(第1章)

 

諫早の帰路、嬉野温泉の和田屋旅館の窓外に流れる渓流のせせらぎが二人を優しく包む

 

 

 

祖母 由美子の想いを淳一に打ち明けられない由布子(第2章)

 

高居(加藤)由美子

 

横須賀の街角で出会った手相見の女は未来の私(第4章) 

 

2210に開発されたDNA Conection Module(第4章)

 

                

淳一を慰撫する山根中尉(第1章) 

 

 

40数年ぶりの邂逅(第1章)

                                                                                                   

 

最後のレグ(第1章)

  

突入の瞬間 

南方の前線への転戦の前日

言葉なく抱き合い、最後の別れを告げた・・

 

突入

    

冷水峠上空から見た大刀洗方面には邪馬台国の面影が・・・(第1章) 

 

天国の入り口で(第1、3、5章)

 

 

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